いろいろな袋にする

でも、これはなかなか出来ない相談です。さて、では、ということで、オーバーでスリッパを作ってもらうことにしました。革の七分コートと一九五五(昭和三十)年ころの厚地ウールのコートで、できる限りのスリッパを、とデパートに頼みました。革の七分コートは、昔の流行で袖もスリムでしたので、二十五センチ用と二十三センチ用が二足、ウールのコートからは、フカフカのあたたかなスリッパ四足が出来ました。双方とも、多分、時間と手間をかけずにやったのでしょう。もしも仮に、自分で考え考え裁ち合わせてとれば、倍の数は出来たのではないかと思いました。また、裁ちくずは、革はガラス拭きに、ウールは靴みがき布にもなるのに、どこかで誰かがバッサリ捨ててくれたので、かえってスッキリと別れることが出来ました。仕立て代は、一足千五百円。夏のワンピース、これはスカートの部分しか利用出来ませんが、きれいにほどいてからアイロンをかけ、ためておきます。上半身の部分は、使い捨てぞうきんにしてなるべく早く使いきります。暇をみて整理して、スカート部分がかなりたまったら、袋に加工してもらいます。袋は、約四十×三十二センチ。サイズは揃えますが、材質は、もめん、ウールなどいろいろで、ただミシンをかけただけのもの、裏をつけて丈夫に仕立てたもの、表はウール、裏はもめん、中側にポケットを二つつけたもの等々、いろいろな袋にします。

古着屋さん

新しい繊維が市場に出ると、すぐにデパートで購入し、試着のあと洗ってアイロンをかけてみるというテストをしています。ピーチスキン、テンセルなどです。これらのブラウスや上着などは、出始めを探し歩き、色や柄など選んでいられない、似合うも似合わないもなく買わねばならないときがあります。多くは高価ですが、来年にはバーゲンに出そうな品です。これらの品々は、テストが終わってから、もらい手があれば喜んで上げていますが、もらい手がないときは売却します。うちの近くに委託販売の店があります。委託料五百円。値をつけて、預けて一か月たって売れなければ値下げをするなどの条件があります。売れたら四分六に分けて、六が委託者のもの、とだいたいこんなところです。さて、二万円のポリエステルピーチスキンのブラウスに、店のオーナーが四千円の値をつけたら、あっという間に売れました。手取り二千四百円、委託料五百円を引くと千九百円でした。たった一回の着用、きれいに洗ってアイロンをかけほとんど新品同様でした。ちょっとアイロンのあとを見透して、これさえなければもう少しよい値がつくのに、なんてブッブッいって四千円の値をつけたのでした。目安としては、中古は買値の二割、新品で三割ということです。まあ、不用品を抱えているよりましということです。「不用品に値段なし」というのが世の常、手ごろの書画骨とうでも、いわゆる趣味で集めた程度のものはオークションに出してもだいたいこんなものです。結婚式の引き出もの、その他のもらいものの新品は、市価の三割、日常の消耗品でせいぜい五割というところです。